プロジェクト、始動!
黒石市の姉妹都市である岩手県宮古市。
その宮古市が誇る景勝地「浄土ヶ浜」。この美しい場所も、3年前の震災時には甚大な被害を受けました。
震災から約2カ月半後。みなさんからの支援金を手に宮古に行ったときに、高台から浄土ヶ浜を見下ろしましたが、ちょうど天気も悪い日で、その姿はほとんど見ることができませんでした。
そして先日、ようやく浄土ヶ浜に降り立つことができました。小学生の時に修学旅行で行ったきりだったので、15年ぶりくらいでしたが、あの時の感動そのままに、美しい風景が広がり、何とも言えない嬉しさと、安心感を覚えました。同時に、ここまでの姿に戻すためにどれだけの人たちが尽力されたんだろうと、感謝と、感動と、自分たちもしっかりできることをしなければいけないという決意の気持ちが湧いてきました。
みなさま、改めましてお久しぶりです。元津軽こけし館スタッフ佐々木です。
またこの場を貸していただけることに感謝します。
津軽こけし館を離れてもうすぐ1年。つまり被災地に近くなって1年。
距離的にはもちろん、今の仕事柄、被災地の人たちのお話しを聞く機会も増え、ぐっと身近になりました。
それでも、復興に向けてあなたは何かしてるのか?と聞かれれば、何もしていません。
どんなに身近になっても、やっぱり自分から何か関わりをもたなければ意識が向かないのが現実です。
風化が進むことが危惧されていますが、それも正直うなずけます。
3月11日が近づいた時にだけ何かアクションを起こす、そんな流れになってますが、私もその1人です。
それが情けなくも感じましたが、だからって何もしなければそれまでです。
いったいいつまでこのプロジェクトを続けるのか?誰にも答えはありません。
でも、だからこそ、やらずに後悔するより、何か少しでも力になれることがあるのなら、アクションを起こしてみようということで、また津軽こけし館のチャリティーこけしプロジェクトに関わらせていただくことになりました。
とは言え、状況はいろいろ変わっています。
チャリティーこけしを企画した時には、宮古のためはもちろんですが、津軽の工人さんを守るため、という気持ちが大きかったわけです。2回目は風評被害で苦しむ土湯の工人さんを守るため。3回目には宮古で復興にむけて動いている市民団体さんを応援するため。
※過去のチャリティーこけしの記事
1回目
2回目
3回目
正直なところ、津軽の工人さん達は今、こけしブームもあって大忙しです。当初の「津軽の工人さんを守るため」という理由は必要なくなり、むしろ従来のようなチャリティーこけしの制作には手が回らないのが現実です。
「こけしを通じてできること」を考えるのはかなり難しくなってきました。
いろいろ考えましたが、被災地から離れたところで頭を悩ませていても何か違うのではないかという気がして、とにかく宮古に行ってみようと思い、3月8日、宮古を訪問したわけです。
昨年のチャリティーこけしの際に「みやこほっこりエイド」という仕組みを作り上げてくれた「NPO法人みやこラボ(去年時点では「地域コーディネートセンターみやこ」)」の金野さんに宮古を案内してもらいながら、実際にどんな支援が必要なものか、素直に聞いてみました。
そこで出てきたキーワードが
①自由に制約なく使えるある程度まとまったお金
②何年かに渡って続くプロジェクト
③宮古市民も巻き込めるもの
①に関しては、今はいろいろな助成金や補助金があるわけですが、使途が限られていたり、自己負担金が必要だったり、手続きが面倒だったり、何かやりたいことがあってもうまく活用できないでいる団体さんが多くある、という現状を受けてのお話でした。
去年の「みやこほっこりエイド」の仕組み自体は上記のような制約がないので、使いやすいお金ではあったそうですが、「様々な活動をしている団体を知ってもらう」ということも目的の1つとしたため、9つの団体・プロジェクトへ分配したところ、1団体への支援額は3万円程度に留まりました。
なので、もしかしたらもう少し団体数を減らし、1団体に分配される金額が5万円程度になった方がより有効に使われるのではないか、というお話に。
②に関しては、単発的なものではなく、5年くらいのプロジェクトにし、プロジェクト自体も少しずつ成熟させていき、支援金を分配した団体さんの活動もしっかり見守っていきたい、というお話です。
(宮古の喫茶店にて、チャリティーこけしを眺めながら作戦会議)
そんな金野さんのお話に、今回一緒に宮古に同行してもらったお客さま代表のKさんからのアドバイスも織り交ぜ、今回のプロジェクトが出来上がりました!
名付けて
「みんなでつくるチャリティーこけしプロジェクト」
せっかくやるのですから、参加する方も、支援される方も、みんながHAPPYになる企画にしたい!
そのためには私たちが勝手に考えるのではなく、みなさんからアイディア・アドバイスをもらい、一緒に作り上げる「参加型」のプロジェクトにしてはどうか?・・・ということで、私たちが作った「たたき台」をガンガンたたいて欲しいのです!
ここには購入する(賛同する)側の声はもちろん、支援される側(宮古の市民団体さん?)の声も反映させたいと思ってます。
本当は1から作り上げれば良いのでしょうけれども、それだとまとめるのが大変なので、今年は一応ベースとなる「たたき台」を用意しましたので、そこへのアドバイス・アイディア、という形になります。
気になる「たたき台」は、明日またこの場で発表します。
ぜひともたくさんのみなさんにトントンカンカンたたいてもらい、「みんなでつくった」と胸をはって言えるようなプロジェクトにしたいと思います!
忘れちゃいけないのが、前に進むための、笑顔になるためのプロジェクトである、ということ!
夢のある、HAPPYなプロジェクトにしたいのです!
どうぞよろしくお願いします!
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そしてもう1つ!
ご紹介したいことがあります!
今回宮古に行ったもう1つの目的が「みやこけしプロジェクト」。
宮古の伝統こけし、坂下家のよだれかけこけしを復活させようというプロジェクトです。
その手がかりを探し、たどり着いたのが写真の「サトウ衣料店」なのです。
金野さんからの「宮古に‘こけし時代’を売ってる店がある」との情報を受け、それは行くしかない!と張り切って出かけたわけなのですが・・・・・・行ってびっくり!こけしとは全く関係ない(ように見える)オシャレなセレクトショップなのです!
この店内の一角に・・・・・・
ありましたー!
そしてレジの後ろには・・・・・・
こけしー!(ピンボケですいません)
いったい何でなのかと言いますと!!!
みなさんびっくりする用意してくださいね!
なんとなんとなんと!このお店の店長さんは
カメイ記念館のこけし学芸員、青野由美子さんの弟さんなんです!!!!
全く知らなかったのですが、青野さんは宮古出身!
聞けば、青野さんが坂下工人に頼み、開店祝いにこけしを作ってもらったこともあったとか。
でもそのこけしも津波で流されてしまったのだそうです。
実はサトウ衣料店、現在は宮古の街中にありますが、そもそもは同じ宮古でも鍬ケ崎という海のすぐ近くの場所にあり、津波に襲われ、かつての店舗は跡形もなくなってしまっています。
それでもまたこうして素敵なお店を構えていらっしゃるのです。
素敵なお店に素敵な店長さん、そしてお姉さまは青野さん!
もうこの上なく心強い人たちが宮古にいることが分かり、「みやこけしプロジェクト」も今年は何か前に進むかもしれません!
まだこの先の展開が手探り状態なことに変わりはないですが、少し希望の光が見えてきた気がします。
この場を借りて、青野さん!近々ご相談させていただきに伺いますので、どうぞよろしくお願いいたします!笑
サトウ衣料店さんのHPもどうぞご覧ください→ ☆☆☆
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久しぶりに出てきてからに、長々と失礼いたしました。
明日また正式な告知が出ますので、どうかそちらもよろしくお付き合いくださいませ!
読んでいただき本当にありがとうございました!
佐々木
ぜひブログ内のアドレスにもアイデア提供お願いしますー!
レジェンド動き出しました~!ひっそりではなくガツンと応援よろしくお願い致しますー!!!