島本彩個展 LINE UP MEMORIES 開催のお知らせ!
~島本 彩個展~
LINE UP MEMORIES
日時:2019年9月7日(土)~10月13日(日)
時間:9:00~17:00
場所:津軽こけし館1階 多目的ホール
料金:入場無料
内容:銅板画作家 島本彩氏が製作した銅板画の作品展示会
島本 彩 shimamoto aya
1985.8.3生まれ/大阪出身/京都府京都市在住
【経歴】
2008 武庫川女子大学薬学部生物薬学科 卒業
2011 京都造形芸術大学アートプロデュース学科 入学
2012 京都造形芸術大学情報デザイン学科先端表現コース 転科
2013 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース 編入
2015 同大学 卒業/宮城県鳴子にて、こけし制作の研修を受ける。
【展覧会歴】
2012
盆彩展 (メトロポリタン福寿創/京都)
2013
奈良・町家の芸術祭 HANARART 2013(郡山城下町エリア 大和郡山金魚研究所、大門湯/奈良)
2015
KOKESHI×PILL 個展 (Art Spot Korin/京都)
TAKEDAO TUNNEL ART 2015 (武田尾JR廃線跡/兵庫)
2016
LOCALSHIP PROJECT in Sea Loft(Sea Loft/スコットランド)
Lucky Charm 個展 (KUNST ARZT/京都)
秋の小旅行2016 (瀬戸商店街 松千代旅館/愛知)
2017
12 PEDESTALS,12 DAYS,by 12 ARTISTS (Galerie weissraum/京都)
5 PEDESTALS,5 DAYS,by 5 ARTISTS (Gallery6/兵庫)
TOOLS FOR MY FATHER TO MAKE A VIORIN 個展(Art Spot Korin/京都)
2018
Exercises with stones 国際ポスター展 (Late Feuerwache Loschwitz in Dresden/ドイツ)
ヴァイスラウム展 個展 (Galerie weissraum/京都)
Lucky Charm in Kobe 個展 (Gallery7/兵庫)
木津川アート2018(長柄邸/京都)
NEVER MIND THE BARRACKS vol.3 -勝手にしなければならない- (Art Space & Cafe Barrack/愛知)
2019
Exercises With Stones -International Poster Project in Kyoto Japan-(Art Spot Korin/京都)
Play indoors! 個展 (THE BRANCH/大阪)
カエル展 (木津川市情報発信地キチキチ/京都)
Brick -Keiko Sato Tribute Exhibition- (Art Spot Korin/京都)
Art check-in (タネリスタジオ/愛知)
【島本 彩 アーティストステイトメント】
私は、かつて誰かに所有され、何かしらの思い出が染み込んでいる物に興味があり、物に宿る時間や記憶をテーマに、銅版画のメゾチントという技法で制作しています。
この技法は、まず銅版を細かくカッターで刻み、銅の板から版になるよう土台を作り、モチーフとなる実際の物とそっくりになるよう銅版に陰影を彫り、そしてそれにインクを詰め、
紙にプレス機で圧をかけてうつします。この長く間接的な一連の作業は、私とその実際の物たちとの対話を可視化してくれるように思います。
物に染み込んでいる本当の記憶を、私が知ることはできませんが、かつてそこにいた人や時間、地域や暮らしを、うかがい知ることはできる気がするのです。
私の仕事は、薄い銅版を用いているので、重ね合わせてコラージュのように紙に刷ることができます。重ね合わさった版の縁には、物理的にインクの乗らないシャープな白い線が生まれ、独特の面白い画になります。しかし、薄い版なので、版画の特徴である複製ができず、版に寿命があり、数回プレス機にかけ刷ると、すぐに死んでしまいます。
版は、銅でできた「物」でもあります。この、銅版の「実際の物と違い、版の役目をすぐ終える物である」ということが、私は、物に染み込んでいる何かを、分身が教えてくれたような気がして、時間が染み込んでいそうな物に出会ったら、この方法で物と会話をしています。
技法 メゾチント(銅版画)
素材 ハーネミューレ(紙)、油性インク、銅